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AWSアカウントの運用状況を一元的に可視化、nOpsによるセキュリティ改善で約2割のコスト削減に成功
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  • 작성일2022/10/06 16:32
  • 조회 28

歯科技工物の製造事業者として2017年に設立し、現在は3Dプリンターを使ったマウスピースの製造、クリニック向け院内システムや患者向けアプリケーションの開発などを手がけるSheepMedical。業務支援システムやお客様向けサービス基盤等でAWSを利用している同社ですが、急速な事業の拡大によりAWSアカウントの数が40近くになり、管理体制の強化が求められていました。

そこで、同社はAWSアカウントの運用状態を可視化するツール「nOps(エヌオプス)」を導入しました。現在は、nOpsで提供されるAWS Well-Architectedフレームワークやセキュリティフレームワークに準拠したダッシュボードやレポートを参照することで、改善箇所を発見したり、セキュリティ強化を実施したりしています。また、コストの可視化によってAWSの未使用リソースの発見が可能になり、nOpsの管理下にあるAWSアカウントについては、導入から3カ月間で15%のコストを削減することができました。

本プロジェクトについて、CTOの豊島さんと、SREの森本さんに導入の詳細についてうかがいます。

事業拡大でAWSアカウントが増加

SheepMedicalは、“未”病をテーマに歯科矯正と予防医療のデジタルトランスフォーメーションを推進しています。現在は、デンタル、メディカル&デンタルDX、バイオメカニクス、腸内細菌の4つを柱に事業を展開。アジア各国にもグループ会社を設立し、グローバルにビジネスを拡大しています。

事業やサービスを支えるインフラは2018年よりAWSを採用していますが、事業の拡大につれてAWSアカウント数は数年間で40近くに増えていました。

「AWSアカウントは、4つの事業ごとにそれぞれのIT担当者が必要に応じて作成し、AWSの各種サービスを利用してシステムを構築しています。M&Aによって事業を拡大してきた経緯もあり、事業ごとにアーキテクチャはばらばらで、個別最適化されていました」(豊島さん)

そこで、同社は管理体制の強化に向けて、AWS Well-Architectedフレームワークを参考にAWSアカウントやセキュリティ周りを整備することに着手。こうした取り組みを行う中で、クラスメソッドが提供する可視化ツール「nOps」の存在を知り、採用を検討しました。

nOpsによるアカウントの可視化がコスト改善にも貢献

「まずは、事業部ごとに構築されているシステムを、AWS Well-Architectedフレームワークに準拠させるためのリファレンスツールとしてnOpsに注目しました。ビジネスを海外に展開をしていく際には、アメリカの医療保険の相互運用性と説明責任に関する法令(HIPAA)への準拠も求められることから、HIPAAのセキュリティフレームワークに対応しているnOpsに魅力を感じました」(豊島さん)

nOpsは、AWSの複数のアカウントの運用状態を可視化するSaaS型プラットフォームです。Well-Architectedフレームワークにおける6つの観点、「運用の優秀性」「コスト」「信頼性」「セキュリティ」「パフォーマンス」、「持続可能性」に関して、各アカウントの問題点をまとめて検出して通知します。インベントリの一覧/各種レポート機能を装備し、これらはWell-Architectedフレームワークや各種セキュリティフレームワーク(CIS、SOC2、HIPAA)に準拠した形で出力します。さらに、nOpsの管理下にあるAWS環境全体の料金可視化機能を有し、システム変更で生じたコストの増加要因を把握したり、未使用や利用率の低いリソースを特定したりすることも可能です。

「nOpsは私たちの課題解決に最適なサービスだとわかりました。クラスメソッドから実際に話を聞き、ダッシュボード上で複数のAWSアカウントが管理できること、前月のコストを見ながら改善できること、スモールスタートで気軽に導入ができることなどを評価して採用を決めました」(森本さん)

nOpsはクラスメソッドのAWS総合支援サービス「クラスメソッドメンバーズ」に登録しているアカウントに対してAWS MarketplaceのSPPO(Solution Provider Private Offers)を通じて契約することで、購入手続きをWebで完結することができ、さらに約5%の割引が適用されます。利用料金も、AWSの利用料と合わせてクラスメソッドからまとめて請求されるため、事務的な負担もかかりません。

「SPPOはクラスメソッドとの打ち合わせの時点で教えてもらいました。通常ルートで購入すると、社内の購買処理などが発生して新たな手間となりますが、SPPOによってAWSの利用料と一緒に支払いができるので、事務処理を簡略化するうえでもありがたいサービスでした」(森本さん)