고객사례
株式会社日テレWandsは、日本テレビグループのIT戦略子会社として、業務を支えるバックオフィスシステムの開発、ITインフラ基盤の構築、デジタル広告やコンテンツ開発等を手がけています。同社が運用する業務システムのひとつに、日本テレビ系の電子番組情報(EPG)や、番組の広報用写真等を管理する「番組情報管理基盤」があります。これまで番組情報管理基盤はオンプレミス環境で運用していましたが、サーバー機器の更新を機に、アマゾン ウェブ サービス(AWS)への移行を決定し、パートナーにクラスメソッドを採用しました。 プロジェクトは20台以上のサーバーと数TBのデータを移行する大規模なものとなりました。そこでデータベースのデータを無停止で移行するAWS Database Migration Service(AWS DMS)を活用し、番組情報管理基盤を利用するユーザーの業務に影響を与えることなく移行を終えています。本プロジェクトについて、カスタマーサクセスディビジョンの財津さん、坂巻さん、城内さん、佐藤さんの4名にうかがいました。 オンプレミス環境の番組情報管理基盤をAWSへ移行 日テレWandsは、日本テレビグループの基幹システムの開発・運用を担う日テレITプロデュースを存続会社とし、インターネット関連事業を中心に展開するフォアキャスト・コミュニケーションズと合併する形で2022年4月1日に誕生しました。日本テレビグループのデジタル領域事業の拡大のため、IT関連企業を再編し、ITエンジニアの確保とリソース・ノウハウの共有を実現すること、安定した経営基盤を確立して新たな事業に挑戦しやすい環境を整えることが合併の狙いです。日本テレビグループは、IT戦略として柔軟な開発体制の構築、運用負荷の軽減、コスト最適化等の観点から、ITインフラのクラウドシフトを加速させており、日テレWandsはその戦略を牽引する中核的な存在です。 今回同社がAWSに移行したシステムは、日本テレビ系の番組情報を管理する「番組情報管理基盤」です。番組情報管理基盤は、番組関連のメタデータ(付帯情報が記載されたデータ)を、社内外に提供する役割を担っています。テレビ番組の概要、あらすじ、番組内で紹介された店舗情報、電子番組表(EPG)、媒体社向けの広報写真等、さまざまなデータが蓄積されており、それらを日本テレビの社内部署や関連会社、テレビ情報を配信するポータルサイト等の外部事業者が利用します。 これまで番組情報管理基盤は、オンプレミス環境で運用してきましたが、サーバー更新のタイミングでAWSへの移行を決定し、パートナーにクラスメソッドを採用しました。 「クラウドサービスは、コストやサービス内容で優位であったAWSを採用し、グループのクラウド移行の実績が豊富なクラスメソッドに支援をお願いしました。今回が初めてのAWS移行となる私たちとしては、既存のシステム構成をそのままAWS上に“リフト”したいという思いがあり、それに寄り添った提案をしてくれたのがクラスメソッドでした」(財津さん)